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中国ワクチン接種、累計１４億回超に…拡大へ接種者に豪華ホテル宿泊券やスマホも

Date：2021-07-15 Views：995

ワクチン接種会場で受け付けをする防護服姿のスタッフ（３月２３日、北京で）＝片岡航希撮影

　【北京＝田川理恵、上海＝南部さやか】中国政府の国家衛生健康委員会は１４日、中国での新型コロナウイルスワクチンの累計接種回数が１３日までに１４億回を超えたと発表した。平均すれば中国人のほぼ全員が１回ずつ接種した計算だ。各地の当局が特典を出すなど、接種拡大に躍起だ。

　中国の一般向けのワクチン接種は今年２月に始まり、３月２７日に累計回数が１億回を超えた。２億回まで２５日間、３億回まで１６日間を要し、その後は４～９日間で１億回ずつ増えている。

　中国では５月下旬、外国からの渡航者が集中する広東省で感染力の強いインド型（デルタ型）が確認され、計２００人以上が市中感染した。

　「変異株による感染再拡大への警戒心が国民に広く共有され、接種に積極的な人が多い」（北京の外交筋）という。中国製ワクチンは２～８度の通常の冷蔵庫で保管できるため、大規模接種を全国各地で容易に実施できることも有利だ。

　中国製ワクチンは欧米製に比べ効き目が低いとするデータもあり、その分、できるだけ多数の人にうつ必要性が意識されている可能性もある。

　接種拡大の取り組みも懸命に行われている。上海では接種者に遊園地の入場券や牛乳、卵などの食品が配られ、広東省深センでは抽選で豪華ホテルの宿泊券やスマホが贈られた。「職場ごとに接種回数を増やすよう当局からノルマを課されているようだ」（別の外交筋）。

　一方で、ワクチン未接種者に対し、公共施設への立ち入りを禁止する動きも出ている。１４日時点で浙江、江西省など１２省の４４地域で、地元当局が１８歳以上を対象に学校やスーパー、交通機関などの施設の立ち入りに際して接種の有無を確認し、未接種の場合は入場を認めないことにしている。

　中国の１日の新規感染者数は最近では約２０～３０人の日が続いている。

Via:msn.com